五月の蝿が今なぜ再燃?歌詞集Radwimps論発売と20年の軌跡を徹底解説
『五月の蝿』を語る上で欠かせないのが、2013年10月16日にリリースされたシングルにおいて、本作と両A面を組んでいた『ラストバージン』の存在です。この2曲は、人間の感情における極限のコントラストを成しています。
『ラストバージン』は、「生まれて初めての体験」ではなく「これから死ぬまでの人生で、あなたと一緒にいることが最後の特別な体験になる」と歌う、無償の愛と幸福感に満ちたウェディングソングのようなバラードです。一方で『五月の蝿』は、相手の骨まで呪い尽くそうとする底なしの怨嗟。まったく正反対のベクトルを持つ2曲が1枚のCDに収められた事実は、当時多くのファンを混乱させました。
| 楽曲名 | 感情のベクトル | 描かれるテーマ |
|---|---|---|
| 五月の蝿 | 破壊的憎悪・拒絶・執着 | 裏切りの痛み、呪詛による自己防衛、愛の死 |
| ラストバージン | 無条件の受容・永続的な献身 | 他者との合一、未来への祝福、永遠の誓い |
野田洋次郎はこの対比によって、「愛すること」と「憎むこと」が別々の感情ではなく、ひとつの強烈な執着が生み出す表裏一体の現象であることを証明してみせました。深淵を見つめなければ天上の光を描くことはできないという、表現者としての凄まじい覚悟がこのリリースの背景にありました。
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五 月 の 蝿 歌詞