扇形の中心角の公式と計算手順|弧の長さ・面積から瞬殺する受験テクニックの全貌
公立・私立を問わず、高校入試で最も中心角の計算が問われるのは「円錐の側面を展開した扇形」です。この局面で弧の長さや円周率を持ち出すのは、実戦において明らかなタイムロスとなります。
円錐を展開したとき、側面の扇形の半径は「母線の長さ $R$」になり、その弧の長さは「底面の円周($2\pi r$)」と完全に一致します。この関係を中心角の公式に当てはめると、驚くべき簡略化が起こります。
$$a = 360 \times \frac{\text{底面の円周}}{\text{側面扇形が作る大円の円周}} = 360 \times \frac{2\pi r}{2\pi R} = 360 \times \frac{r}{R}$$
円周率 $\pi$ も係数の2も完全に相殺され、残るのは「底面の半径 $r$ ÷ 母線の長さ $R$」という極めてシンプルな比率のみです。
例えば、「母線の長さが15cm、底面の半径が6cmの円錐」があったとします。この側面を展開した扇形の中心角は、以下の1行で完結します。
$$a = 360 \times \frac{6}{15} = 360 \times \frac{2}{5} = 144^\circ$$
筆算用紙を使うまでもなく、暗算で正解に到達可能です。また、複合図形(ドーナツ型の扇形や、正方形に内接する扇形が重なり合う面積問題)においても、まずは構成要素となっている各扇形の中心角が「360度に対してどのような分母を持つか(90度=$\frac{1}{4}$、60度=$\frac{1}{6}$、45度=$\frac{1}{8}$、120度=$\frac{1}{3}$)」を即座に記号化することが、難問を攻略する最良の防壁となります。
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