荒木村重の妻と竹中半兵衛が守った幼子の正体|見殺し説の真実を徹底追跡
戦国時代屈指の美貌と胆力を兼ね備えていたとされる荒木村重の妻・だしは、摂津の名門・池田知正の娘(あるいは川津氏の娘)と伝わります。大河ドラマ『豊臣兄弟!』において山谷花純が体現するだし像は、冷酷な武家社会の犠牲者という従来の受動的なイメージを覆し、破滅に向かう夫の心中を察しながらも最後まで家中の誇りを守ろうとする凛とした女性として描かれています。
天正6年(1578年)10月、信長配下で摂津一国を任されていた荒木村重は突如として謀反の旗を翻しました。説得に訪れた黒田官兵衛を有岡城の土牢に幽閉したことで信長の怒りは頂点に達し、約1年間にわたる包囲戦が展開されます。小説および映画『黒牢城』でも克明に描かれたように、有岡城内は心理戦と疑心暗鬼が渦巻く極限状態に陥っていました。その城内で家臣たちの動揺を抑え、精神的支柱であり続けたのがだしでした。しかし、天正7年9月、夫・村重がわずか数名の側近とともに夜陰に乗じて城を脱出したことで、城内に残された妻子と将兵の運命は暗転します。
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荒木 村 重 の 妻