ほつれないTシャツ生地の真相!ポリエステル混はNg?切りっぱなしの条件を徹底解剖

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Tシャツの裾や袖を断ち切ったとき、端がくるりと内側や外側に丸まる現象を経験したことがあるはずです。これは欠陥ではなく、ニット生地特有の「カーリング(耳巻き現象)」と呼ばれる物理特性です。Tシャツの主流である「天竺編み(シングルジャージー)」は、表目と裏目で糸にかかる張力が非対称になっています。ハサミを入れて糸の連結を断ち切ると、繊維の残留応力が解放され、生地端が自然とループ状に丸まり込みます。

この丸まりこそが、切り口の横糸が連続して抜け落ちるのを食い止める「天然のほつれ止め」の役割を果たします。しかし、この現象が綺麗に起きるには条件があります。それが**綿100パーセント**をはじめとする天然短繊維の存在です。綿繊維は表面に微細な凹凸(天然のよじれ)があり、繊維同士が擦れ合うことで強い摩擦力が生じます。そのため、端が数ミリ丸まった時点で糸の脱落がピタリと止まります。

対照的に注意が必要なのが、滑らかな長繊維であるポリエステルやレーヨンが高比率(**50%以上**)で混ざった生地です。化学繊維は表面が滑らかで摩擦係数が低いため、丸まる力を保持できず、引っ張られるたびに縦糸と横糸がズルズルと解け落ちていきます。結果として、ヴィンテージ風のこなれたロールにはならず、ただ繊維のカスが無限に出続ける「ボロボロの裾」へと劣化してしまいます。

Sophia Al-Mansoor

Sophia Al-Mansoor

Global Business & E-Commerce Reporter

Sophia analyzes international trade, startup ecosystems, retail transformation, and supply chain logistics for modern digital publications.

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