ハウスボールは曲がらない?ボウリングのカーブにまつわる嘘と本当を徹底検証
ハウスボールの最大の障害は「親指の穴が緩く、握り込んでしまうため親指が素早く抜けない」点にある。この問題を力学的に回避するアプローチとして近年定着したのが、親指を穴に入れないサムレス投法だ。
中指と薬指の2本だけを穴に入れ、手のひら全体と前腕でボールを支えてスイングする。親指の抵抗がゼロになるため、フォロースルー時に中指と薬指へダイレクトに荷重がかかり、ハウスボールであっても毎分300〜400回転近い強烈なスピンを容易に発生させられる。
ただし、サムレス投法には構造的リスクが伴う。片手だけでボールの重さを支えるため、バックスイング時に手首が外側に折れ(ブロークンリスト)、手首の関節包に過大な負荷がかかりやすい。この負荷を分散させるために生まれたのが、Jason Belmonteをはじめとする世界のトッププロが席巻した「ツーハンド(両手投げ)」である。
添え手を使ってバックスイング時のボール落下を防ぐツーハンドや両手支持のサムレス投法なら、ハウスボール特有の素材の硬さを回転数でねじ伏せ、ドライエリアで強引に方向転換させることが物理的に可能になる。
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