コマウォヨは失礼?韓国語の感謝表現における上下関係マナーと落とし穴を徹底解説
日本の韓国語学習参考書の多くで、「どういたしまして」の訳語として掲載されているのが「チョンマネヨ(천만에요)」である。文字通り「千万のお言葉を」を語源とする格調高い言い回しだが、現代のソウルの街頭でこの言葉を聞く機会は極めて稀である。
実際の日常会話で「カムサハムニダ」と感謝されたネイティブは、ほとんどの場合「アニエヨ(아니에요:いいえ、とんでもないです)」と軽く手を振って応じる。謙虚さを美徳とする東アジアの文脈において、真正面から「どういたしまして」と受け止める表現は、やや大げさで気取った印象を与えるからだ。
よりフォーマルなビジネスシーンや、目上の人物から厚く感謝された場合には、「ピョルマルッスムルリョ(별말씀을요:滅相もございません/とんでもないお言葉です)」を用いるのが洗練された対応である。「チョンマネヨ」を連発すると、まるで数十年前の映画の脚本や翻訳小説を朗読しているかのような奇異な印象を与えてしまう。
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