ばいきんまん声優・中尾隆聖の完全プロフィール!本名や年齢・経歴から名セリフの裏側まで徹底解説
中尾氏が自身のキャリアにおいて、照れ笑いを浮かべながら「唯一の自慢」として語るエピソードがあります。それが1988年に行われた『それいけ!アンパンマン』のばいきんまん役オーディションです。この選考の最終局面で対峙した相手こそ、当時すでに業界内で圧倒的な技術と模倣力を誇り、新進気鋭の俊英として注目を集めていた山寺宏一でした。
製作陣が求めていたのは、ただ恐ろしいだけの怪物ではありませんでした。アンパンマンの絶対的な正義に対峙しつつも、どこか憎めず、欲望に忠実で、子どもたちが無意識に感情移入してしまう「愛嬌のある影」。当時、多くの参加者がステレオタイプな怪獣風の濁声や荒々しいトーンで挑む中、中尾氏はまったく異なるアプローチを選択しました。甲高く抜けるハイトーンの中に、赤ん坊のような無邪気さと狡猾さを混ざり合わせたのです。
結果、役を勝ち取ったのは中尾氏でした。敗れた山寺宏一はその後、チーズやカバお、かまめしどんなど多数のサブキャラクターを見事に演じ分ける作品の屋台骨となりますが、中尾氏は後年の対談でも「あの天才・山寺に勝てたことだけは、僕の誇りなんだよ」と敬意を込めて語っています。このキャスティングの妙が、作品の命運を決定づけました。
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ば いきん まん 声優