『最低だ俺っての元ネタは何?エヴァ劇場版の衝撃病室シーンとセリフの真相を徹底解剖』
『旧劇場版』を語る上で欠かせないのが、映画冒頭の「最低だ、俺って…」と、映画の掉尾を飾るアスカの「気持ち悪い」という一言の見事な照応関係です。
すべてが赤く染まったサードインパクト後の浜辺で、シンジはアスカの首を絞めます。しかし、アスカが弱々しくシンジの頬を優しく撫でたことで、シンジは落涙しながら手を離します。その直後、横たわったままのアスカが静かに呟いたのが「気持ち悪い」でした。
このラストのセリフは、シンジが冒頭の病室で行った行為に対する直接的な嫌悪感であると同時に、他者と他者が完全に分かり合えないまま、それでも隣に存在し続けることへの生々しい拒絶と受容を表しています。冒頭でシンジ自らが「最低だ」と認めた自己への評価が、映画の最後でアスカの口から「気持ち悪い」という他者の言葉として突きつけられることで、物語は残酷にも美しい円環を閉じるのです。
声優の宮村優子氏が当時のアフレコ現場で、庵野監督から「自分の部屋に男が勝手に入り込んできて、寝ている自分の前で自慰をされた時の気持ちになってほしい」とディレクションを受けたエピソードは、制作陣がこの一連の描写にどれほど執着していたかを物語っています。
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