中森明菜デビュー記念日速報!スローモーション40周年Boxと最新動向の全貌
1980年代初頭の日本のアイドル界は、松田聖子を筆頭とする明るく華やかなビタミンカラーの王道ポップスが全盛を誇っていました。その真っただ中に登場した中森明菜のデビュー曲が、マイナー調の情緒を帯びたバラード「スローモーション」であったことは、極めて戦略的であり、同時に挑戦的な試みでした。
作詞を手掛けた来生えつこ、作曲の来生たかおという姉弟コンビは、当時のニューミュージック界で洗練されたメロディセンスと映像的な叙情詩を確立していた名手です。砂浜、走る少女、予期せぬ出会いという情景を映画のスローモーションのように切り取った世界観は、少女が大人へと変貌する一瞬の揺らぎを見事に捉えていました。
レコード会社であるワーナーミュージック(当時:ワーナー・パイオニア)の制作陣は、彼女の低く豊かなアルトボイスと、16歳とは思えない憂いを帯びた陰影のある表現力を最大限に引き出すため、この楽曲を勝負曲に据えました。当初のオリコンチャート最高位は30位と爆発的な初動ではありませんでしたが、ロングセラーを記録し、続く「少女A」「セカンド・ラブ」の大ヒットへとつながる重要な助走となったのです。
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