なぜ苦くなる?ゆず味噌の失敗原因と苦味を出さない下処理法を徹底検証

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ゆず味噌を口に含んだ瞬間に広がる不快なえぐみは、果皮の内側に存在する白い海綿状の組織、いわゆる「アルベド(中果皮)」に由来します。アルベドには苦味配糖体であるナリンギンやトリテルペノイド系のリモノイドが高濃度で蓄積されており、これが熱によって味噌全体へ溶け出すことで強い苦味を残します。

苦味を完全に抑える下処理の鉄則は、果皮の外側(フラベド)だけを極薄く削り取ることです。ゆずを丸ごとすりおろす方法は手軽ですが、力加減によって白い繊維を巻き込みやすくなります。果皮を剥いた後、まな板の上に皮の内側を上にして置き、包丁の刃を寝かせて削ぐように白いワタを丁寧に切り落とす作業が欠かせません。果皮が透けて向こう側が見えるほど薄く仕上げるのが理想です。

削ぎ落とした皮は細かく千切りまたはみじん切りにし、必ず水から入れて沸騰させる「茹でこぼし」を2〜3回繰り返します。この熱水抽出によって、残留した水溶性の苦味成分と余分なアクが湯へと移行します。茹でこぼした後は冷水に15〜30分ほど晒し、清潔な布巾で水分を限界まで絞り切ることで、味噌の保存性を損なわずに芳醇な香りだけを残すことが可能になります。

James H. Sterling

James H. Sterling

Environmental Science & Climate Journalist

James Sterling reports on renewable energy developments, climate policy, ecological conservation, and green tech innovations around the globe.

Tags: ゆず 味噌 の 作り方