小窓とは何の場所?剱岳の難所「小窓ノ王」の危険地帯と名前の由来を徹底解剖
剱岳の主峰(標高2999m)から北方へと延びる長大な尾根は「北方稜線」と呼ばれ、その稜線上には富山湾側と黒部川側を結ぶいくつかの窪地(鞍部)が存在します。古くから立山修験や黒部奥山廻り役(加賀藩の山警備役)の人々は、この稜線の切れ目を「窓」と呼び習わしてきました。
剱岳周辺には、規模の大きい順に「大窓(おおまど・標高約2170m)」「小窓(こまど・標高約2140m)」「三の窓(さんのまど・標高約2600m)」が存在します。すなわち、「小窓」とは剱岳の北方稜線に切れ込んだ険しい岩の鞍部であり、急峻な谷筋である「池ノ谷(いけのたん)」や「小窓雪渓」を分ける要衝を意味しています。
| 名称 | 標高・位置 | 地形の特徴とルート状況 |
|---|---|---|
| 大窓(おおまど) | 約2170m(毛勝三山側) | 白萩川と東小糸谷を結ぶ最低鞍部。藪漕ぎと雪渓処理が必須。 |
| 小窓(こまど) | 約2140m(小窓尾根末端付近) | 小窓雪渓の上部に位置し、岩と草付きが混在する深い切れ込み。 |
| 小窓ノ王(こまどのあおう) | 約2700m(三の窓と小窓の間) | 天を衝くピナクル状の巨大変形岩峰。登攀具を要する岩壁。 |
| 三の窓(さんのまど) | 約2600m(主峰直下) | 池ノ谷ガリーの直下に位置するスノーコル。チンネや八ツ峰の拠点。 |
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