丸サ進行とJust the Two of Us進行の違いは?歴史と類似曲の真相を徹底比較
まずは『丸の内サディスティック』の核となるコード進行を、実際の演奏データと音楽理論の双方から確認してみましょう。原曲のキーはE♭メジャー(変ホ長調)ですが、ギターやピアノアレンジで構造を理解しやすいように、まずはハ長調(Cメジャー/Aマイナー)に移調したディグリーネーム(度数)と照らし合わせて整理します。
| 進行の要素・キー | 1小節目(サブドミナント) | 2小節目(セカンダリードミナント) | 3小節目(トニックマイナー) | 4小節目(次のIVへの推進力) |
|---|---|---|---|---|
| 度数表記(ディグリー) | IVM7 | III7 | VIm7 | I7(または ♭IIIm7-♭VI7) |
| 原曲キー(E♭メジャー) | A♭M7 | G7 | Cm7 | E♭7 |
| Cメジャー換算(ピアノ・ギター用) | FM7 | E7 | Am7 | C7(または Gm7 - C7) |
なぜこのわずか4つのコードの繰り返しが、これほどまでに聴き手の心を掴んで離さないのでしょうか。その理由は、作曲技法における「セカンダリードミナント」と「ツーファイブ(II-V)」の絶妙な配置にあります。
まず1小節目の「FM7(IVM7)」というサブドミナントから始まることで、調性の主役であるトニック(CやAm)を直接鳴らさず、どこか宙に浮いたような浮遊感とアンニュイな空気を作り出します。続く2小節目では、本来ダイアトニックコードであればマイナーになるはずの「Em7(IIIm7)」を、あえてメジャーのドミナントセブンスである「E7(III7)」に変化させています。これが3小節目の「Am7(VIm7)」へ強く解決しようとする「セカンダリードミナント」の働きを持ち、胸を締め付けるような強い哀愁を生むのです。
さらに4小節目の「C7(I7)」がポイントです。本来のトニックである「CM7」ではなく、あえて短7度(B♭の音)を含む「C7」を鳴らすことで、今度は1小節目の「FM7」へ向かうセカンダリードミナントとして機能します。ここでジャズやR&Bの定番技法である「Gm7, C7(VIm7から見た時のIIm7, V7=ツーファイブ)」を挟み込むアレンジも頻繁に使われ、終わりのない滑らかなループ(循環コード)が完成します。
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丸の内 サデ スティック コード