113番ニホニウム決定から現在まで|水兵リーベ僕の船と元素発見年表のリアル
「水兵リーベ」で覚える元素の並びの遥か先、周期表の末尾に位置する超重元素の領域で、日本の科学史に刻まれる大快挙が達成されました。理化学研究所(理研)の森田浩介グループディレクター(現・九州大学名誉教授)率いる研究チームによる113番元素の発見と命名です。
天然には存在しない超重元素を作り出すには、加速器を用いて亜鉛(原子番号30)の原子核をビスマス(原子番号83)の標的に秒速約3万キロメートルで衝突させ、核融合を起こす必要があります。その確率は100兆回に1回という天文学的な低さでした。
| 年月 | 出来事・マイルストーン | 科学的意義と詳細 |
|---|---|---|
| 2004年7月 | 113番元素の初合成に成功 | 理研の線形加速器を用いて最初の1個の合成を確認。 |
| 2005年4月 | 2個目の合成を確認 | 再現性を提示するも、国際認定には至らず継続実験へ。 |
| 2012年8月 | 決定打となる3個目の合成 | 既知のドブニウム(105番)への崩壊系列を完全証明。 |
| 2015年12月 | IUPACが日本に命名権を認定 | アジアの国として初めて周期表に新元素を書き込む権利を獲得。 |
| 2016年11月 | 名称が「ニホニウム(Nh)」に正式決定 | 日本(Nihon)に由来する元素名が周期表に永遠に刻まれる。 |
ロシア・米国の共同研究チームとの激しい発見競争の末、理研グループが示したデータが最も確実であると国際的に認められました。埼玉県和光市の理研正門から研究所へと続く道には「元素プレート」が埋め込まれ、「ニホニウム通り」として一般市民や科学ファンの聖地となっています。
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