「私バカよね」のフレーズはなぜ誕生?細川たかし「心のこり」直筆譜面と誕生秘話の全貌
2020年12月、細川たかしの生みの親であるなかにし礼と中村泰士が、相次ぐようにこの世を去りました。スポーツ報知の取材に対し、細川は「私の歌手人生のすべてを作ってくださった恩人」と深い哀悼を捧げ、デビュー当時の厳しくも温かい指導を涙ながらに振り返っています。二人の巨匠が遺した財産は、今や細川自身の歌唱にとどまらず、次代の表現者へと託されています。
その筆頭が、細川の愛弟子である若手演歌歌手・彩青(りゅうせい)です。幼少期より民謡や津軽三味線、尺八に親しんできた彩青は、細川の門下に入りその過酷な発声技法を叩き込まれました。師匠の教えを忠実に守りながらも、時には自身の至らなさに悩み「一番の心のこり」と振り返る場面があるなど、かつて細川がなかにしや中村と築いたような濃厚な師弟関係が現在進行形で紡がれています。
『心のこり』から始まった系譜は、氷川きよしのヒット曲『みれん心』のような平成・令和の未練歌謡のフォーマットへも強い影響を与え続けました。直筆譜面に込められた緻密な美学と、飾らない言葉で人の痛みに寄り添う歌詞の精神は、世代交代の荒波を乗り越え、演歌の命脈として息づいています。
Tags:
細川 たかし 心 のこり 歌詞