【2026最新】ネットミーム歴代一覧!懐かしの元ネタから世界を揺るがす音源の正体
一度は見聞きしたことがある歴代ネットミームのなかでも、2020年代に入ってから顕著になったのが「国境の消滅」です。日本のコンテンツが海外のTikTokerによって発掘されて逆輸入されたり、海外掲示板の都市伝説が日本で大ブームになったりする双方向のカルチャー現象が起きています。
その象徴が、世界中であらゆる動画のBGMとして再生され続けている「il Vento D'oro(イル・ヴェント・ドーロ)」です。この曲の正体は、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』(第5部)の主人公、ジョルノ・ジョバァーナのメインテーマ曲(作曲:菅野祐悟氏)です。曲の中盤、3分45秒あたりから始まる鮮烈なピアノソロのパートが「形勢逆転の処刑用BGM」として海外のTikTokやYouTubeショートで爆発的にバズりました。海外のストリーマーがゲームで奇跡の大逆転を決める瞬間や、日常のピンチを乗り切るコメディ動画の音源として使われ、アニメ本編を見たことがない世界中の人々の耳に刻み込まれています。
一方、海外発のネットミームが現実の映画産業を動かした前代未聞の証拠エピソードが『Backrooms(バックルーム)』です。初出は2019年5月、英語圏の匿名掲示板「4chan」の超常現象スレッドに投稿された、黄色い壁紙と蛍光灯がどこまでも続く無人オフィスの不気味な写真1枚でした。
「現実世界で当たり判定がバグって裏側に落ちると、約15億平方キロメートルの湿ったカーペットの迷宮(Level 0)に閉じ込められる」という設定が書き込まれると、世界中のクリエイターが設定を継ぎ足す共同創作(クリーピーパスタ)へと発展。2022年には当時16歳の映像作家ケイン・パーソンズ(Kane Pixels)氏がYouTubeに投稿したファウンド・フッテージ風の短編CG動画が数千万回再生を記録しました。その圧倒的なクオリティに目を付けたハリウッドの映画スタジオ「A24」が映画化権を獲得し、パーソンズ氏自身が監督を務める実写映画へと昇華されたのです。たった1枚の画像ミームが、わずか数年でハリウッド大作になるというネットカルチャー史に残る快挙となりました。