【初心者向け】ロトスコープとは?代表作一覧&作り方の基本と歴史を完全攻略!
実際にアニメーション現場でロトスコープを導入する場合、通常のアニメ制作よりもはるかに複雑で泥臭い工程を踏むことになります。基本的な制作手順は以下の4ステップです。
- 絵コンテ・ビデオコンテの設計:どのカットにロトスコープを使うか、カメラのアングルやレンズの焦点距離まで厳密に計算します。
- 実写パートの撮影:実際に人間が演技をする様子をカメラで撮影し、ベースとなる実写映像素材を収録します。
- フレーム調整・線画トレース(ロトスコープ作業):撮影した秒間24コマ〜30コマの映像から、アニメーションのリズムに合わせて必要なコマを抜き出し(コマ抜き)、アニメーターが1枚ずつ輪郭やディテールを描き起こします。
- 作画修正(アニメート)・彩色・撮影処理:トレースした線をキャラクターデザインの頭身や顔立ちに合わせ、アニメ特有のケレン味を加えて仕上げます。
この工程において、作品のクオリティを左右する決定的な存在がロトスコープアクターとは何かという点です。ロトスコープアクターとは、アニメーションの下敷きになる実写映像の中で、キャラクターになりきって身体表現を行う専門の俳優・ダンサー・パフォーマーを指します。
一般的な実写映画の演技とは異なり、ロトスコープアクターには「絵に置き換えられたときに、シルエットとして感情が伝わる動き」が求められます。例えば映画『ひゃくえむ。』のようなスポーツ作品であれば、本物の陸上選手に近いフォームで走れる身体能力が必要になりますし、日常芝居であっても、わずかな肩の揺れや視線の落とし方で心理描写を表現しなければなりません。近年では、舞台俳優やコンテンポラリーダンサーがロトスコープアクターとして起用され、アニメーターと二人三脚でキャラクターに命を吹き込むケースが増えています。
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