人体の不思議展は本物の死体?プラスティネーション技術の仕組みと疑惑の全貌を徹底解説

What should you know about 人体の不思議展は本物の死体?プラスティネーション技術の仕組みと疑惑の全貌を徹底解説? Get the answers in this feature article.

元来、日本における最初の展示は1996年から1998年にかけて開催された「人体の世界」展でした。この時点では日本解剖学会などが主催・後援に名を連ね、医学史の啓発を目的とした学術的な枠組みが維持されていました。展示ポーズも医学書に準拠した直立姿勢が主であり、学術目的としての正当性が担保されていたのです。

ところが、2002年以降に「人体の不思議展」と改称して全国巡回を本格化させると、運営体制は一変します。学術団体が相次いで関与から撤退し、営利目的の展示企画会社が主導権を握った結果、展示手法は極端に扇情的なスペクタクルへと傾斜していきました。

標本は単に解剖されているだけでなく、バスケットボールをダンクシュートする姿勢をとらされたり、チェス盤の前に座らされたり、果ては弓を射るポーズで筋肉の緊張を強調するなど、過剰な演出が施されました。さらに、妊婦の遺体の腹部を切開し、胎児が胎盤の中にいる様子をそのまま見せる展示や、来場者が素手で本物の脳や肝臓に触れる「タッチコーナー」まで設置されたのです。入場料として大人1,500円前後を徴収し、数億から数十億円規模の興行収入を叩き出すビジネスモデルに対して、国内外の医療関係者からは「死者を冒涜し、生命倫理を金儲けの道具に貶めている」との激しい批判が噴出しました。

James H. Sterling

James H. Sterling

Environmental Science & Climate Journalist

James Sterling reports on renewable energy developments, climate policy, ecological conservation, and green tech innovations around the globe.

Tags: 人体 の 不思議 展