岐阜のマチュピチュの歴史と誕生秘話|山間地に築かれた天空の茶畑の全貌
現在、観光客が眼下に広がる壮大な段々畑を見下ろせるのは、自治体の大規模な観光予算による開発のおかげではありません。すべては、地元・上ヶ流地区の有志たちによる手づくりの取り組みから始まりました。かつて茶畑を見下ろす山林は竹や雑木が生い茂り、斜面の上に立つことすら困難な状態でした。「この故郷の誇るべき景観を、最も美しい角度から見てもらいたい」という住民たちの熱意が、2010年代半ばに重い腰を上げさせました。
チェーンソーで木々を伐採し、急勾配の地面に杭を打ち、丸太で手作りの階段を組み上げて誕生したのが「天空の遊歩道」です。麓の茶畑から山道を約15分から20分登った先にある「絶景展望台」に立つと、視界が一気に開けます。すり鉢状の谷を包み込むように広がる段々畑と、遠くに連なる伊吹山系の山並み。そのコントラストはまさにインカ帝国の空中都市を思わせ、訪れる人々に息をのむような感動を与えています。観光資本の大手企業が介在しない、土着の誇りが生んだ視点場なのです。
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岐阜 の マチュピチュ 天空 の 茶畑