なぜ『上には上がある』と呼ばれたのか?邦題の意味とアカデミー賞の真相
『トムとジェリー』の第1話として広く知られる本作ですが、スクリーン上のキャラクター造形や設定は、私たちが親しんでいる後年のスタイルとは大きく異なっていました。最大の特徴は、主人公たちの名前です。
| 項目 | 第1話『上には上がある』(1940年) | 第2話以降(定着後のスタイル) |
|---|---|---|
| ネコの名前 | ジャスパー(Jasper) | トム(Thomas Cat) |
| ネズミの名前 | 作中無名(制作時仮名:ジンクス) | ジェリー(Jerry Mouse) |
| キャラクターデザイン | 毛並みがリアル、四足歩行の猫らしい動き | 二足歩行が定着、アニメ的なデフォルメ |
| 公開年月日 | 1940年2月10日(米劇場公開) | 1941年『夜中のつまみ食い』以降継続 |
劇中でお手伝いさんから「ジャスパー!」と怒鳴られている通り、当初ネコには別の名が与えられていました。対するネズミは劇中で名前を呼ばれる場面すらなく、制作チーム内で「ジンクス(不吉・縁起の悪いもの)」というニックネームで呼ばれていたに過ぎませんでした。
作画表現においても、ジャスパーは実在のネコ特有の細かな毛並みの質感や四つん這いで歩く習性が色濃く残されており、後年のスマートで表情豊かな擬人化されたトムとは趣を異にしています。しかし、皿を落とされまいと必死にスライディングキャッチを繰り返す極限のドタバタ劇は、すでに完成された至高のエンターテインメント性を誇っていました。
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トム と ジェリー 上 に は 上 が ある