本棚が足りない!三度の飯より同人誌を集めるオタクの収納術と購入現場のリアル
即売会の朝、冷え切った待機列や熱気渦巻く東京ビッグサイトで交わされる合言葉は「迷ったら買え、後悔は売り切れの後にしか来ない」です。一般に「薄い本」と俗称される同人誌ですが、それが数十冊、数百冊と積み重なれば、数キログラムから数十キログラムの質量となって部屋へと雪崩れ込みます。
商業誌と異なり、同人誌は一度在庫がなくなれば二度と手に入らない可能性が極めて高いアイテムです。サークル参加者が情熱を注ぎ、印刷所の特殊装丁や箔押しを駆使して仕上げた新刊セット(不織布バッグ、アクリルスタンド、限定小冊子などのセット)は、ファンにとって「いま買わなければ一生後悔する宝物」に他なりません。商業出版のような再版が保証されないからこそ、「食費を削ってでも目の前の一冊を確保する」という強烈な購買動機が生まれます。
結果として、帰宅後のオタク部屋には紙袋のタワーが出現します。ベッドの半分が戦利品で占領され、床が見えなくなり、歩行ルートすら確保困難になる「同人誌部屋の樹海化」は、多くのファンが一度は通る通過儀礼といえます。
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三 度 の 飯 より 同人 誌