菊川剛の現在は?オリンパス巨額損失隠しの主犯と転落の真相を徹底解剖
事態が劇的に動いたのは、2011年です。菊川剛氏は、生え抜きのイギリス人役員であったマイケル・ウッドフォード氏を社長に抜擢しました。国際化の推進と経営の近代化をアピールするための登用でしたが、これが事件発覚の決定打となります。
月刊誌『FACTA』が報じたオリンパスの不透明な買収劇(医療用内視鏡と無関係なアルタスなど3社の買収や、英医療機器大手ジャイラス買収時の約687億円に上る異常なアドバイザリー費用)に不審を抱いたウッドフォード氏は、独自に外部調査機関へ調査を依頼。巨額の資金不正流出を突き止め、菊川剛会長と森久志副社長に対し辞任を勧告しました。
しかし、菊川氏が取った行動は「保身のための力技」でした。2011年10月14日、緊急の取締役会を招集し、全会一致(ウッドフォード氏本人を除く)でウッドフォード社長の電撃解任を強行。「経営方針の相違」「他の役員とのコミュニケーション不足」を名目に掲げましたが、解任されたウッドフォード氏は即座にイギリスへ渡航し、欧米の主要メディアに実名告白。さらには英国重大不正捜査局(SFO)やFBI、日本の証券取引等監視委員会へ内部告発の資料を持ち込みました。密室の論理で封じ込めようとした菊川氏の判断は、完全な裏目に出る形となったのです。
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