服部緑地・日本民家集落博物館の回り方は?所要時間・料金・アクセス完全攻略法
日本民家集落博物館は、高度経済成長期の開発ラッシュに伴って日本各地で急速に姿を消しつつあった伝統的な民家を救い出す目的で設立されました。敷地内には、日本列島の南北にわたる多様な風土を反映した計12棟の建造物が点在しており、いずれも現地で一度解体され、部材の組み直しを経て忠実に移築保存された本物の遺産です。
なかでも中核を成すのが、岐阜県大野郡白川村から移築された旧山田家住宅です。豪雪地帯特有の急勾配な屋根を持つ合掌造りは、国の重要文化財に指定されています。養蚕を行うために天井裏を何層にも活用した立体構造や、釘を一切使わずに縄やマンサクの若木(ネソ)で結束された小屋組みの頑強さは、近代工法とは一線を画す圧倒的な職人技を伝えています。
さらに、岩手県南部地方から運ばれた「曲り家」(旧藤原家住宅)は、人と農耕馬が同一の屋根の下で起居を共にした生活様式を今に留めています。一方で、南国の湿気とネズミ害から穀物を守るために高床式構造を採用した鹿児島県奄美大島の「高倉」など、日本列島の南北における気候風土の格差がいかに建築様式を決定づけたかを、歩きながら直感的に比較学習できる点が本施設最大の教育的価値です。
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