吉田屋の駅弁食中毒はなぜ起きた?米飯委託の裏側と6億円提訴の全貌を徹底追跡
営業禁止処分の解除と衛生管理の見直しを経て再起を図る吉田屋ですが、経営に与えられた打撃は壊滅的なものでした。そして事態は、委託元と委託先による泥沼の法廷闘争へと発展します。吉田屋側は青森地方裁判所に対し、ダイワフーズを相手取って約6億7000万円の損害賠償請求を起こしました。
原告である吉田屋側の主張は極めて明確です。「ダイワフーズから納品された米飯が契約基準の温度まで冷却されておらず、すでに菌が増殖できる状態で搬入されたことが食中毒の主要因である。これにより営業停止を余儀なくされ、巨額の廃棄損やブランド毀損、顧客対応費用が発生した」という論理です。
対するダイワフーズ側も、搬入後の保管・盛り付け工程における吉田屋側の管理責任や、受け入れ検査時のチェック体制の適否などを巡り徹底抗戦の構えを見せています。青森地方裁判所での第1回口頭弁論を皮切りに、どちらの工程で決定的な温度逸脱が生じたのか、委託契約における品質保証の責任範囲はどこまで及んでいたのかが法廷で厳しく争われています。
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