広瀬香美はなぜ作詞で心がズタズタに?曲より歌詞が絶賛された真相を徹底追跡
ミリオンセラーを連発し、名実ともに日本を代表するトップアーティストとなった広瀬香美ですが、デビューした1992年から2001年までの約10年間、本格的なコンサートツアーを一度も行いませんでした。通常、ヒット曲を持つミュージシャンにとって全国ツアーは莫大な収益と知名度をもたらす生命線です。それを拒み続けた理由は、彼女の徹底した職人気質にありました。
「私はあくまで作曲家であり、歌は自分の曲をプレゼンするための手段にすぎない」。彼女は自らをステージに立つエンターテイナーではなく、スタジオに籠もって音を構築するコンポーザーであると定義していました。過酷なボイストレーニングを毎日欠かさず行いながらも、人前で歌うことへの執着が薄く、自身の音楽を純粋な「作品」として完結させたかったのです。
その頑なな姿勢を解いたのは、デビュー10周年を迎えた2002年のことでした。ファンの生の声に触れ、自分の書いたメロディと歌詞が、見知らぬ人々の人生や思い出と深く結びついている事実を目の当たりにした瞬間、彼女の中で「作詞へのコンプレックス」と「裏方への執着」が音を立てて崩れ去りました。大衆が求めているのは完璧な音楽理論ではなく、感情を揺さぶるリアルな体験であると気づいたのです。
Tags:
広瀬 香美 ロマンス の 神様 歌詞