木山裕策「Home」誕生の真相|がん宣告から紅白出場を果たした奇跡の軌跡を徹底解剖
木山裕策の物語は、日常の暗転から始まります。2004年、当時33歳で出版社に勤務していた彼は、健康診断の再検査をきっかけに左側の甲状腺がんを宣告されました。医師から告げられた病状は深刻で、腫瘍を摘出する手術を行わなければ命に関わる状況でした。
彼にとって命と同じくらい重かったのが、医師からの「手術の際、反回神経を傷つけると声が出なくなる可能性がある」という宣告でした。学生時代からバンド活動に熱中し、歌うことを心の拠り所にしていた彼にとって、声を失う恐怖は計り知れないものでした。さらに家庭には愛する妻と、幼い子どもたちがいました。「このまま人生を終えるわけにはいかない」「もし声が残るなら、自分の歌声を子どもたちの記憶に残したい」。恐怖に押し潰されそうな病室で、木山は手術室へ向かう直前、心の中で強く誓いを立てました。
奇跡的に手術は成功し、腫瘍は無事に摘出されました。術後は声帯の一部が麻痺し、当初はささやき声しか出ない日々が続いたものの、半年以上にわたる過酷なリハビリテーションを完遂。再び声を取り戻した瞬間、彼の中で眠っていた歌への情熱は、以前とは全く異なる「祈り」として燃え上がることになりました。
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