初夏から秋に見頃を迎える紙風船みたいな花|季節の移り変わりと名所を徹底追跡
野山や高原を散策していると、キキョウやホオズキの他にも袋状や釣鐘状のユニークな形状を持つ植物に遭遇します。「紙風船に似ているけれど何かが違う」と感じたときは、以下のディテールをチェックすることで見分けがつきます。
まず、高山帯や亜高山帯の湿った草地で見られるシラネアオイは、春先から初夏にかけて大輪の淡い赤紫色の花を咲かせます。つぼみの時期に丸みを帯びるため混同されることがありますが、開花すると花弁に見える4枚の大きなガクが広がり、キキョウのような五角形の切れ込みはありません。
次に、山間の渓流沿いや湿地に自生するツリフネソウは、花の後ろ側が細長い袋状(距:きょ)になっており、クルリと渦を巻くのが特徴です。舟が吊り下げられたような形状をしており、紙風船というよりはユニークな小袋がぶら下がっているように見えます。
また、民家の生垣やフェンスから垂れ下がっているのを見かけるウキツリボク(チロリアンランプ)は、アオイ科の半つる性低木です。赤い膨らんだ部分は花弁ではなくガクであり、その先端から黄色の花弁がのぞくツートンカラーが決定的な識別点になります。
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